大阪市旭区にある児童福祉施設。主に発達障がいのあるこどもたちが生活しています。

社会福祉法人 大阪福祉事業財団 豊里学園

広報誌「しあわせ」

非常時を想定して、調理部が対応出来ない時に備え生活部職員に非常食作りの体験をしてもらいました。

当日は避難訓練も行い、その後、非常食作りを行いました。

使用した非常食はアルファ米とレトルトのカレーとハヤシです。ルファ米は水またはお湯で作るのですが今回はお湯を使用しました。調理場所は1階ホールで、カセットコンロを用意してお湯を沸かしました。

アルファ米の調理は子どもたちに調理前の状態を見てもらってから、お湯を入れました。

 

見たことがない調理法に、とても興味を示してくれていました。

カレーのレトルトも非常食用なので本来は温めはしなくても問題ありませんが、今回は温めました。

食事の時間になり、子どもたちに食事を取りに来てもらい、事前に用意していたお盆に必要な食器を取ってレトルトのカレーかハヤシを選んでもらいます。アルファ米は5㎏用意していたのですが全て食べてなくなり、念のために用意していた白米2.5㎏も全て食べてくれました。非常食でしたが、おかわりもあるので、よく食べてくれました。

アルファ米は独特のにおいがあるので食べてくれるか心配でしたが、カレーやハヤシと相性が良かったおかげだと感じました。

本当に災害が起こった時に、子どもたちと職員で力を合わせることができるよう、日ごろの訓練をしっかり行いたいです。


豊里学園ではコーラス・太鼓・ダンス・スヌーズレン(くつろぐ時間)の療育活動があります。その中の一つ、コーラス「歌音(かのん)」は、2000年に学生ボランティアの協力で音楽療法が始まりました。現在は、ボランティアの中屋菜穂子先生(元支援学校音楽教諭)から歌唱指導をして頂いています。メンバーは女子5名・男子4名、月に一度、活動を行っています。新型コロナウイルスの影響で、音楽発表会等は参加できていませんが、日々練習に励んでいます。

主に「合唱」「タンバリンダンス」の練習を行っています。音楽療育では、精神的な安定・自発性や活動性の促進・身体の運動性の向上・脳の活性化・リラクゼーションの効果があります。子どもたちは、先生からのアドバイスをよく聞き頑張っています。子どもたち同士での教え合う姿、タンバリンダンスではお互いを褒め合う姿がみられます。

新型コロナウイルス前は、キリスト教会のクリスマス会や西区の成人の集いで歌を披露していました。子どもたちから「発表会とかないの?」「この曲を歌いたい」と声があります。子どもたちの練習成果が発揮できる場として、発表会等に参加できる日が来てくれると子どもたちの意欲、自信につながる事と思います。